コラボヘルス推進

1.はじめに

超少子高齢社会を迎える我が国では、日本再興戦略において「国民一人ひとりの健康寿命の延伸」を目標のひとつに掲げ、“健やかに生活し、老いることができる社会”の実現を目指しています。これを受け、経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体は互いに連携し合い、職場、地域で具体的な対応策を講じることが求められています。
このような国からの要請に応じるため、今後、事業主(以下:大気社)と健保組合(以下:当組合)は「従業員の健康寿命の延伸」を目指すべく、連携(コラボヘルス)をより強化し、当組合における効率的かつ効果的な事業の実施に向けて、健診結果等の情報を※個人情報の保護に関する法律第23条第5項に基づいて、大気社と当組合間で共有・活用を推進していくこととなりましたので、お知らせいたします。

◎当組合では、設立当初より被保険者(社員)の健康管理のため、大気社他の各事業所と健康診断(定期健診、生活習慣病予防健診、人間ドック等)を共同実施し、健診結果データを共同利用しております。

2.事業目的及び内容

生活習慣病の予防ならびに疾病の早期発見・早期治療・健康推進を目的に、下記①②③の事業を実施します。

①健診結果およびリスク保有者データの共有による事後指導(※1)

共同利用するデータ:被保険者(社員)の健診結果データ
⇒健康診断項目で産業医が要再検査・要精密検査・要治療(要医療)と判断した方について情報を共有し、該当者へ健保組合の正職員である保健師が事後指導に活用します。

②高リスク保有者に対する医療機関への受診勧奨(※2)

共同利用するデータ:被保険者(社員)の健診結果データ
⇒健康診断項目で産業医が要再検査・要精密検査・要治療(要医療)と判断した方の未受診情報
(例:血糖が高く、高リスク保有判定値を上回る方で医療機関を受診していない等)
治療が必要と判断される「高リスク保有者」に対して、事業所及び健保組合正職員である保健師より「お知らせ」による受診勧奨を実施します。
事業所による受診勧奨後(約3~4か月経過後)、医療機関への受診が確認できない場合は、事業所に受診状況を提供します。
※病歴等の情報共有は行いません

③健康増進に向けたイベント・セミナーを開催

生活習慣病とは、身体活動・運動や食事、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が発症の原因と深く関与している疾患の総称です。脳血管疾患・心疾患、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常などが該当し、日本人の死亡原因において非常に高い割合を占めており、健康寿命の延伸の阻害要因になっているだけでなく、医療費にも大きな影響を与えています。
生活習慣病生活習慣病は、(1)自覚覚症状がないまま進行すること、(2)長年の生活習慣に起因すること、(3)疾患発症の予測ができることから、健診によって早期にリスクを発見し、生活習慣病を発症しないように対策を打つことが可能です。
▽生活習慣病についての詳細はこちら(スマート・ライフ・プロジェクトの生活習慣病解説ページにリンクしています)

3.個人情報の取り扱い

本事業で取り扱う個人情報には詳細なレセプト情報(病歴や通院歴、治療内容等)の情報共有は行いません。また、本事業の事業内容及び目的に沿った利用範囲内でのみ使用し、人事評価等に用いられることは一切ございません。上記の目的以外で使用された場合は、責任者および違反者に罰則が課せられます。なお、コラボヘルスでのデータ共有について同意されない場合は、当社人事課もしくは健保組合までお申し出ください。

4.情報取扱責任者、及び苦情連絡先

大気社 / 人事部人事課      岩瀬 修: TEL:03-5338-5065
大気社グループ健康保険組合   常務理事: TEL:03-5357-7331

5.さいごに

健康診断の目的は、自分の身体をよく知ることや身体からの危険信号をキャッチすることで、生活習慣病(成人病)等の予防や早期発見・早期治療につなげ、結果、自分の健康を守ることにあります。自分自身とご家族のためにも、必ず1年に1度は、健康診断を受診するようにしましょう。

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